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ご感想をいただきました。

失声症を鍼灸治療で克服した患者様よりご感想をいただきました。

LUCEsmall

— いつもお世話になってありがとうございます。
はじめて治療を受けた時、私はいろいろなことでストレスを受け、身体も心も限界で、声が出せなくなり、話しをすることができない状態でした。
やさしい先生のお人柄に触れ、又とても丁寧な治療を通して少しずついやされていき、自律神経も整えられていきました。一年位して、声が戻ってきた時は本当に嬉しかったです。
今でも月に1~2回通わせていただいていますが、鍼は病気を未然に防いでくれているみたいで感謝しています。身体も心も整えられて(また明日からもガンバロウ!)と元気をいただいています。おかげ様でずい分と体調もよく元気に日々を過ごさせていただいています。 これからもよろしくお願いいたします!

この患者様が初めて治療を受けに来られた時のことは、今でも鮮明に覚えています。
本当に不安でいっぱいで、藁にもすがる思いで来られたことと思います。

「私に出来る最大限のことをして差し上げたい」と、鍼灸の書籍はもちろん解剖学・生理学・薬理学・心理学…あらゆる医学書を引っ張り出して総復習しました。

そして治療方針を定め、鍼灸を行っていくこと1年、今では保育関係のお仕事に就くほどにまで回復し、とても充実した毎日を送っていらっしゃいます。

治療のたびにどんどん元気になっていく様子を見られて、私も本当に嬉しく思います。

さて、鍼灸は「人対人」の治療でもあります。

ありがたいことに、鍼灸師は患者様のお身体に触れている時間が長いので、話を聴きつつ治療を行うことが出来ます。

困っていることでも、他愛のない話でも、はたまた涙一粒でも、患者様から発せられること全てに意味があると私は思っています。また、そこから治療法の糸口を見つけることも大いにあります。

私がカウンセリングを第一に思っているのはそのためです。

症状が改善し、心身ともに健康でよりよい毎日が送れますように…。

この度、本当に嬉しいお便りをいただきましたので、
私の想いも添えてお話しました。

喉が詰まった感じがする…「ヒステリー球(咽喉頭異常感症)」

びる

ヒステリー球(咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう))とは、咽喉頭部や食道の狭窄感、・異物感・不快感があるにも関わらず、検査値の異常や病変がみられないものをいいます。

耳鼻科領域では、咽喉頭異常感症と呼ばれていますが、内科領域ではヒステリー球あるいはヒステリー球症候群と呼ばれています。

東洋医学では、喉に梅の種が詰まったような様子を指す「梅核気(ばいかくき)」という言葉がありますが、同じ意味と捉えてよいと思います。

 

ちなみに、ヒステリーという言葉自体には癇癪を起こしたり、自分勝手なことをわめき散らすといったイメージがありますが、実はヒステリーの本来の意味はそのようなことではなく、身体的な異常がないにも関わらず手や足が動かせない・声が出ない・痛みを感じるなどの意味があるそうです。

風邪を引いたわけでもないのに喉が痛い・しかも痛いだけではなくきゅっと塞がるような感覚や何かが詰まっているように感じるため、食事をすると食べた物が喉に引っ掛るのではないかと言った恐怖心が出てしまうケースもあります。

 

ヒステリー球になる原因はストレスと言われています。

過度のストレスが掛かると、自律神経に乱れが生じ体に様々な弊害が現れることは何度もお伝えしましたが、ヒステリー球は自律神経の中の交感神経が過剰に働きすぎるために起こります。

自律神経は、人が活動的に動くための交感神経とリラックスを促す副交感神経に分かれていますが、この交感神経と副交感神経のスイッチがストレスなどによって上手く切り替わらなくなると、あらゆる支障をきたしてしまい、ヒステリー球(咽喉頭異常感症)もそのような機序で起こります。

 

ヒステリー球は交感神経の過剰な働きによってなりますが、交感神経が働きすぎると、喉の神経が誤作動を起こし狭窄感や息苦しさを感じさせます。

また実際に、咽頭を収縮させる筋肉が緊張し喉が狭窄することで喉の内面同士が触れ合い、それが異物と感じてしまうこともあるようです。

 

治療法として抗不安薬や抗うつ剤の服用もありますが、まずは日常生活の改善が必要になってきます。

十分で質の良い睡眠・適度な運動・リラックス出来る時間を取る・あとはヒステリー球に関していうとカラオケなどで声を出すことも効果的と言われています。

いずれにせよ、過度なストレスの継続は今回のヒステリー球だけではなく、全身に様々な不調をきたします。

 

私が診ている患者様もほとんどの方が強いストレスを抱えています。

お話をうかがい、治療をしたあとは「身体の力がすっと抜けたようだ」とおっしゃる方が多く、それだけ日常生活でストレスがあるのだと思います。

リラックス法も知っていただきたく、鍼灸治療の後は一人ひとりに合う養生法もお伝えしています。
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はり・きゅう
ルーチェ鍼灸院

広島市中区紙屋町1-4-3 エフケイビル403
Phone:082-545-9588
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自律神経失調症・婦人科
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【ホルモン】月経周期と心身の変化

ばらんす

月経のリズムは、主に「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」という2つの女性ホルモンの分泌で生まれます。

一般的に月経周期は、約4週間(28~30日)を1サイクルとし、生理が始まってからおよそ14日目に「排卵」が起こります。

こうしたホルモンの影響によって、以下のような4つのリズムで変化していきます。

①月経中(低温期前半)

②排卵前の週(低温期後半)

―排卵―

③排卵後の週(高温期前半)

④月経前の週(高温期後半)

―月経開始―

①・・・

さて、今回は月経周期とともに変化する女性の心と身体の状態をお伝えします。

①月経中
(体の状態)
・腹痛・腰痛・頭痛・吐き気・倦怠感など、さまざまな不調を感じやすく、むくみも起こりやすい
・生理による出血によって貧血気味になる
・体の抵抗力が落ちたり、アレルギー症状がでやすくなる
・体温を上げる黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が減少し、体温が下がり体が冷え、血行が悪くなる

(心の状態)
・月経痛などもあって、月経が始まって数日は、気分が落ち込みやすい
・普段より神経質になりがちで、嗅覚(におい)が敏感になる
・月経の終わり頃は、卵胞ホルモン(エストロゲン)が徐々に分泌され、気持ちが上向きになり元気が出てくる

(お肌の状態)
・吹き出物や肌荒れが治りにくい
・敏感肌になり、かぶれや湿疹が多くなりがち
・はりが失われ、くすみ・くまが出やすい

貧血を感じたり体が冷えやすいこの時期は、 たんぱく質や鉄分・カルシウムを多めに摂取するよう心がけたいものです。
アーモンドや松の実などビタミンEを多く含むナッツ類は血流を促し、生理痛の原因となるうっ血を解消します。また、ニラは体を温め生理痛を緩和する効果があります。
また、月経周期は、月経のはじまりの日から、翌月の月経の前日までが1サイクルです。基礎体温をつけるならこの時期から始めましょう。

②排卵前の週
(体の状態)
・女性らしさにつながる卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌され、4つのリズムの中で一番体調が良いと感じる時期
・むくみも取れて、体の動きも軽快になる(ダイエットの効果を感じやすい)
・自律神経のバランスが良好に向かう

(心の状態)
・気分が明るく考え方も前向きになり、新しいことへと挑戦したくなる
・精神的に安定し心身ともにバランスがとれ、自信がみなぎる時
・4つのリズムの中で最も性欲が高まる時期

(お肌の状態)
・卵胞ホルモン(エストロゲン)の影響で血行が良くなり、肌の調子は最も良い
・肌にハリとつやが出て、化粧のりが良くなる
・くすみがとれ、シミ・そばかすが目立ちにくくなる

大切な決断や冷静な判断は精神が安定しているこの時期にしましょう。
心も体も安定している時期だからこそ、何が必要で何が必要ではないか等、落ち着いて考えることに適しています。
新しいファンデーションや新色の口紅などにチャレンジしたい場合は、お肌の調子が最も良いこの時期をおすすめします。

③排卵後の週
(体の状態)
・黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌の増加に伴い、子宮内膜が厚くなるため下腹部に不快感や違和感を感じることがある
・むくみ・便秘・肩こり・腰痛などが起きやすくなる
・脂肪分が燃焼されにくい時期でもある

(心の状態)
・黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で交感神経が優位になり、気分が高揚し過ぎることもある
・元気になったり急に落ち込んだりと、感情の起伏が激しく、人格に二面性がでることもある

(お肌の状態)
・黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で皮脂の分泌が盛んになり、この時期に不摂生をすると、月経前の週にニキビや吹き出物などのトラブルが起こりやすくなる
・規則正しい生活のもとではさほど肌トラブルはなく、肌に抵抗力がついて自然な保湿につながる

感情の起伏が激しい不安定なこの時期は、判断ミスもしやすく、仕事の効率も低下しがちです。「今はこういう時期なんだ」と割り切って、淡々と取り組みましょう。
黄体ホルモン(プロゲステロン)により、脂肪分が燃焼されにくく食べたものがそのまま体につきやすくなります。 くれぐれも、脂肪分・糖分の摂りすぎには注意してください。

④月経前の週
(体の状態)
・卵胞ホルモン(エストロゲン)・黄体ホルモン(プロゲステロン)共に減少し、黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響が一番強く表れる時期
・体内の水分の排泄が悪くなり、むくみや便秘になりやすい
・乳房のはりや痛み・おなかの痛み・肩こりなど、月経前のさまざまな不調が多くあらわれる
・眠気が増したり、逆に眠れないこともある

(心の状態)
・ホルモンバランスが急に変動することにより、自律神経のバランスが乱れてイライラや不安が募り、怒りっぽくなる・攻撃的になる・やる気が出ない・人と会いたくないなど憂鬱な心の状態になりやすい
・心の不安定さを落ちつけようと、過食に陥ることもある

(お肌の状態)
・黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で皮脂分泌が高まり、ニキビや肌荒れなどトラブルが起こりやすくなる
・肌を黒くするメラニン色素が沈着しやすい時なので、シミやソバカスができやすい
・血行が悪くなり、くま・くすみが目立ちやすくなる

この時期から月経の始まる時期にかけて、無性に甘いものが欲しくなります。
これは、情緒安定を求めて脳内に糖質を増やそうとするためです。
日頃、糖分の摂りすぎに注意していても、この時期には甘い物の誘惑に負けても良いことにしましょう。自然の甘みが豊富なドライフルーツなどおすすめです。

今、自分がどの時期にいるのかが判っていれば、心身のケアの方法が見つかったり、何かの予定を決めるときにも役にたちます。是非参考にしてみてください。

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