【自律神経・ホルモン】口腔乾燥症(ドライマウス)

KJ093_350A

唾液は、大唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)と、無数の小唾液腺(口唇腺・頬腺・口蓋腺・臼歯腺・舌腺)から分泌される体液で、通常一日に1~1.5リットル分泌されます。

唾液には、その性質から大きく分けて、比較的サラサラしている「漿液性唾液」とネバネバしている「粘液性唾液」に分けられます。
そして、唾液の分泌は交感神経と副交感神経により支配されています。

・漿液性唾液…主に副交感神経系の刺激によって分泌されます。主な成分は水やタンパク質で比較的量が多くサラサラしていて、主に耳下腺から分泌されます。
たとえば、楽しく和んだ雰囲気でよく噛んで食事をしていると、この副交感神経系がしっかり働き多くの唾液が滲出されるので、美味しく味わうことができ、消化吸収にも最適な身体の状態を作ることができます。

・粘液性唾液…主に交感神経系の刺激によって分泌されます。主な成分は水と糖タンパクで比較的量は少なくネバネバしていて、主に耳下腺や小唾液腺から分泌されます。
ストレスにさらされていると、副交感神経の活動より交感神経の活動が優位になります。すると全体の唾液量が減少し、粘液性唾液が分泌されるので、口の中はカラカラしたりネバネバしたりします。このような状態で食事をすると、食べ物が飲み込みにくく食事を楽しめなくなったり、消化のしにくさにもつながります。

唾液の働きには以下のようなものがあります。

・抗菌作用…口の中の細菌の増殖を抑える
・自浄作用…口の中の細菌等を洗い流して清潔にする
・消化作用…唾液に含まれる消化酵素により、デンプンを分解して消化を助ける
・保護作用…口の中の粘膜を保護し、傷を修復する
・歯の再石灰化作用…歯の表面から失われたカルシウムやリンを補って修復する

さて、本題です。
口腔乾燥症(ドライマウス)は、唾液の分泌が減り口の中が乾いた状態になる症状をいい、50歳以上の女性に多くみられます。
口の中が乾く・唾液が少ない・舌や唇がヒビ割れたりヒリヒリする・口臭がする・口の中がネバネバする・食べ物が飲み込みにくい・舌がもつれて話しづらい…このような不快症状があればドライマウスの可能性があります。

唾液が少なくなる原因には以下のものが挙げられます。

・加齢
口の周りの筋肉や歯の衰えなどから咀嚼力が低下するため、唾液の分泌量が少なくなります。加齢と共に分泌能力も低下します。

・女性ホルモンの低下
更年期になると女性ホルモンの分泌が低下し、それに伴って唾液の分泌量も減ります。

・ストレス
上記のとおり唾液腺は自律神経に支配されていて、ストレスにより唾液の分泌量に影響を及ぼします。

・生活習慣
食べ物をよく噛まない・早食い・喫煙などの影響で唾液の分泌が低下します。

・その他
糖尿病や甲状腺などの病気が原因でおこる場合や抗うつ薬・睡眠薬・降圧薬などに唾液の分泌量を減少させるものがあります。

※シェーグレン症候群による唾液の分泌低下
シェーグレン症候群とは、膠原病のひとつで主に涙腺や唾液腺などの外分泌腺に炎症が生じ、涙や唾液などが出にくくなる疾患で、日本での患者数は20~30万人ともいわれており、女性に多い病気です。

自分で出来るケアとして、以下のことをお伝えします。

・食べ物をよく噛んで食べる
ドライマウスの人は、口の中の潤いが少ないため食べ物が飲み込みづらいことから、軟らかく噛まずにすむ物を食べる傾向にあります。
しかし、軟らかい物ばかり食べていると益々唾液の分泌量が減ってしまうので悪循環になります。
唾液をたくさん出すためには、よく噛んでゆっくり食べることが必要です。

・唾液分泌を促すものの摂取
レモンやミカンなどの柑橘類・梅干しなどを食べて唾液の分泌を促しましょう。ガムも効果がありますが砂糖の入っていないタイプのガムが良いでしょう。

・保湿ケア
保湿ケア製品を使って口の中の乾燥を予防することも良いでしょう。お茶や水を時々口に含ませることでも乾燥からガードできます。

・部屋が乾燥しないようにする
乾燥した部屋にいると益々、口の中が乾きます。
冷暖房の効かせすぎに注意し、加湿器などを使って部屋が乾燥しないようにしましょう。

鍼灸治療では、唾液腺を刺激する治療の他、自律神経のバランスも重視して行います。

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
自律神経失調症・婦人科症状

ルーチェ鍼灸院
広島市中区紙屋町1-4-3 エフケイビル403
Phone:082-545-9588
URL: http://www.luce-acp.com/
E-mail:info@luce-acp.com
□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■